引越し業者の搬出や搬入は手伝うべき?引越し作業中にしておくべきことを紹介

引越しをしている時、つい業者を手伝いたくなる気持ちは理解できます。

作業をスムーズに進めたい、早く終わらせたいという思いから手伝いを申し出ることもあるでしょう。

しかし、実はそのような行為が作業の遅延を招いたり、業者にとって余計な負担となってしまうこともあるのです。

この記事では、私たち一般の人々が引越し作業を手伝うことの意味について、もう少し掘り下げてみましょう。

引越し時は業者の作業をただ見守るだけでOK

引越しをしている最中、作業しているスタッフを見て「手伝うべきかな?」と考えることは自然なことです。

特に夏の暑い時期に、スタッフが汗をかきながら荷物を運んでいる姿を見ると、彼らに対して同情心が湧くかもしれません。

ですが、自分から積極的に手伝いを申し出るのは控えたほうが良いでしょう。

確かに運ばれているのは自分の持ち物かもしれませんが、専門の引越し業者に任せている以上、彼らには自分たちのやり方や計画があります。

自分から手を出すことが、実は作業の流れを妨げ、余計な手間をかけさせてしまう可能性があります。

荷物をトラックに積む方法にしても、専門業者ならではの技術や段取りがあります。その計画を無視して独自に行動すると、結果的に作業の邪魔をしてしまうことになります。

家庭での例で言えば、限られた時間の中で効率よく作業を進めようとしている時に、計画もせずに手伝いを申し出る家族がいれば、作業の効率は落ち、余計な時間がかかってしまいます。

同じように、引越し業者も事前に計画を立てて作業を進めていますから、専門外の人間が介入すると、反対に時間と労力が余計にかかってしまうことがあります。

そのため、引越し中のスタッフに手伝いを控えることで、作業はよりスムーズに進み、業者にとっても助かるわけです。

引越し業者の作業中にしておくと良いことは?

引越し業者が忙しく作業している間、私たちにできる有効な対応について説明します。

荷物を搬出しているときにすること

荷物が無くなった場所から掃除を進めていく

荷物が徐々に搬出されていく中で、邪魔にならないように段階的に清掃作業を始めましょう。

例えば、洗濯機が運び出されたら、その場所をすぐさま拭き掃除することができます。

迅速かつ効率的に清掃を行い、引越し作業を邪魔しないタイミングで作業を進めることが重要です。

洗濯機のような大型家電が運び出された直後は、作業員がその場を離れるので、清掃するのに最適なタイミングです。

搬出する荷物についての明確な指示を出す

引越しの際には、不要なものを処分することがあり、その場合、新居に持っていくものと処分するものが混在していると、作業員はどのアイテムをどう扱うべきか判断が難しいことがあります。

そうした時に「このアイテムはどうしますか?」と尋ねられたときに、すぐに答えられるように、事前に不要なものと搬出する荷物をはっきりと分けておく、または即座に指示できるようにしておくことが肝要です。

荷物を運び入れるときにすること

配置場所を指示する

荷物を運び入れる作業中に引越しスタッフから「このアイテムはどこに置きますか?」と尋ねられることがよくあります。

この時、どこに何を置くかを明確に指示することが大切です。

例えば、冷蔵庫はキッチンに、洗濯機は洗濯室に設置するなど、用途に応じた場所を伝えましょう。

衣装ケースや収納グッズなど、どの部屋に置くか迷いやすいアイテムについては、事前に具体的な場所を決めておくことが効果的です。

また、作業の邪魔になりそうな荷物は、事前に適切な場所に移動させておくことで、作業の効率を上げることができます。

荷解きをはじめる

引越し時にレンタルしたハンガーラックは、作業完了後に引越し業者が持ち帰るため、その間に中の衣類などを取り出しておく必要があります。

荷物を運び入れている最中にすぐに荷解きを全て始めると、作業の邪魔になる可能性もあるため、影響を最小限に留めながら順次荷解きを行うと良いでしょう。

中身が空になった段ボールは、引越し業者が当日持ち帰ってくれることが多いので、少しでも早く部屋をスッキリさせたい場合は搬入と同時に荷解きをはじめましょう。

手出し無用、見守りが肝心

引越し作業をしている業者を見ていると、「自分も何か手伝った方がいいのでは?」と思う人もいます。

ですが、実際には手伝うことなく見守るだけで十分で、むしろ手伝いが業者にとって迷惑になる場合もあるのです。

引越し料金を支払っているわけですから、わざわざ手伝う必要はありませんし、業者にとっても「手を出さない方が作業がスムーズに進む」というのが実情です。

しかし、荷物を運び入れる際に邪魔になりそうな物を移動させたり、整理したりすることは、作業の流れを良くするためには役立つため、歓迎されることもあります。

適切なタイミングで行うことで、作業を効率的に進める手助けになります。

さいごに

どんな状況でも、「業者の作業を妨げない」ことを最優先に考えましょう。

善意からの手伝いがかえって作業の遅れを引き起こすこともあるので、不明確な場合は手を出さずに見守るのがベストです。

引越し業者はプロフェッショナルです。彼らは自分たちの仕事を誇りに思っており、不要な介入は避けた方が無難です。

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