引っ越しをする際に困ることの一つが、大きな物や電気製品をどうやって梱包するかです。
特に、扇風機のように形が変わっていて扱いにくいものは、運ぶのも積むのも一苦労です。
エアコンが主流の今でも、扇風機は多くの家庭で活躍しています。引っ越しのときには、これらをどのように梱包し、どのように処分するかについてご紹介します。
扇風機を分解して綺麗な状態にする
扇風機は、季節が変わるごとに掃除する人が多いですが、羽の部分までは掃除していなかった…という人もいると思います。
引っ越しをする時も、ただ外側のホコリを掃って運ぶだけではなく、綺麗な状態で新居に持ち込みたいものです。
一般的な扇風機の分解手順について解説します。
扇風機の羽のカバーは、大抵の場合、3~4箇所のフックで固定されています。これらのフックを外して前のカバーを外しましょう。
前のカバーを外すと、羽が見えてきて、中央には羽を止めるパーツがあります。この中央のパーツは、通常とは逆向きに回して外せるようになっています。
反時計方向に回して外した後、羽を引っ張って取り出します。
羽を取り外すと、背面のカバーを留めているリング型のパーツが現れるので、これも外します。
最後に背面のカバーを外して、分解完了です。
扇風機の前面と背面のカバーは水洗い可能なものが多いです。洗った後はしっかり水気を拭き取り、乾かしてください。
ただし、羽根の中央にある金属部分は水による錆びる恐れがあるので、この部分は特に注意して掃除してください。
水洗いする際は慎重に行い、しっかり乾燥させることが大切です。
カバー部分を水洗いして良いかわからない…など、心配な場合は固く絞った布で汚れやホコリを拭き取ると良いでしょう。
羽根自体は布で拭くだけできれいになりますが、必要があればこちらも水洗いしても大丈夫です。
ただし、羽根を固定する金属部品や背面カバーを留めるリング型のプラスチック部品は洗っても問題ありませんが、ネジ部分が金属製の場合は錆びる可能性があるので注意が必要です。
本体やボタン部分はほこりがたまりやすいので、布で丁寧に拭いたり、掃除機で吸い取ったりして清掃しましょう。
水洗いした後で金属部分が固くなった場合は、油を少し塗ることで滑らかになりますが、錆び防止のため洗浄は慎重に行ってください。
扇風機とサーキュレーターの梱包と準備のコツ
普通の段ボール箱に収まらない大きさの扇風機やサーキュレーターをどう梱包し、準備するかは多くの人が悩むところです。
引っ越し時には、「できるだけ全てを段ボールに入れてください」と言われることもあり、そのために余計なストレスを感じることもあります。
商品を購入した時の元の箱があれば、それを使うのが最も安全でピッタリ合いますが、そういった箱を保管している家庭は多くありません。
そんな時、扇風機は事前にきれいにして分解し、適切なサイズの段ボールがあれば、それに入れて梱包するという方法が考えられます。
サーキュレーターについても、小さめならば、エアキャップで丁寧に包み、段ボールに入れることで安全に運べます。
製品が箱の中で動かないように、新聞紙やエアキャップで隙間をしっかり埋めれば、輸送中の安全も確保できます。
適切なサイズの段ボールが見つからない場合や、業者から貰った指定の段ボールに収まらない場合は、扇風機やサーキュレーターをわざわざ梱包せず、そのままの状態で引越し業者に頼むことが多いです。
つまり、これらの家電製品を段ボールに入れずに、引越し業者がそのまま運ぶのが普通になっています。
梱包材を使ったり、段ボールを加工して使う方法もありますが、そうすることで安全に運べるようになります。
私は過去の引越しの際、一度も扇風機を梱包した記憶がありません。ですが、業者の方が持ってきた梱包材を使って運んでくれていました。
念のため、扇風機にはカバーをかぶせて、電源コードはまとめるようにしています。
この扇風機カバーは100円ショップで簡単に手に入り、シーズンオフの時期も汚れから守れるので、この方法が良いと思います。
扇風機とサーキュレーターの処分方法
扇風機やサーキュレーターを処分する前に、まずリサイクルショップに持ち込めるか確認してみましょう。
状態が良く、比較的新しいものは、受け取ってもらえる可能性があります。
サーキュレーターは一年中使うことができるため、リサイクルショップでは需要があるかもしれません。
また、公共施設やオンラインプラットフォームで利用できる「あげます」「譲ります」というような掲示板で提供する方法もあります。
まだ使える家電製品を必要とする人に直接譲れるため、廃棄物を減らし、他人の役に立てる良い方法です。
ただし、利用するには事前の確認や手続きが必要になることがあるため、余裕をもって準備しましょう。
壊れているか古くなったものは、大型ごみとして処分する必要があります。
自治体によって処分費用は様々で、事前に大型ごみの回収日を確認し、予約が必要です。
都合がつかない場合は、自分で大型ごみ処理センターに持ち込む方法もありますが、そのためには運搬手段が必要です。
引越し業者の中には、不用品を回収してくれるサービスを提供しているところもあるので、利用している業者がそのようなサービスを持っているか確認し、可能であればそのサービスを利用すると楽に処分できます。
ただし、この方法は普通に大型ごみを処分するよりも費用がかかる可能性があることに注意しましょう。
さいごに
特に扇風機は段ボールに入らない大きさの物が多いですが、梱包は業者任せにしておいて大丈夫なことがほとんどです。
心配な場合は、引越前に電話などで「段ボールに入らない家電製品はどうしたら?」と相談しておくと気持ちが楽ですよ。
引越前は作業することが色々あり忙しいですが、この機会に羽部分まで掃除をして、気持ちよく新生活をスタートしましょう。
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