一般的に野菜は健康に良いとされていますが、過度な摂取には思わぬ弊害があります。
この記事では、野菜を過剰に摂取することによるデメリット(体重増加や体調不良など)に焦点を当て、適切な野菜の摂取量や弊害を避ける方法について解説します。
野菜を食べ過ぎたときのデメリット6つ 食べ過ぎないための工夫は?
野菜を摂り過ぎると、単純に体重が増えて太るというだけでなく、胃の不調など様々な健康問題が起こる可能性があります。
デンプンや糖質を多く含む野菜(例えば、じゃがいも、とうもろこし、かぼちゃなど)は、他の野菜に比べてカロリーが高めなので、体重増加につながる可能性があります。
逆に、レタス・白菜などの葉物野菜や、もやし・キュウリ・ナスなどの水分の多い野菜は、他の野菜に比べてカロリーが低めです。たくさん食べることで食物繊維を摂取することもできます。
野菜をたっぷり食べたいけど太るのは嫌・・・という人は、野菜の種類選びに気をつけると良いですね。
食物繊維を過剰に摂取すると、消化不良や胃痛、下痢などを引き起こすことがあります。特に不溶性食物繊維が多い野菜(ごぼうやキノコ類など)の摂取は注意が必要です。
また、就寝直前に食物繊維を多く含む野菜を食べると、食べ物が胃に残り消化されないことがあります。この状態で睡眠に入ると、胃は眠っている間も消化活動を続けることになり、それが睡眠の質を下げる可能性も。就寝前の食物繊維豊富な食事は控えるようにしましょう。
糖質の多い野菜(例えば、じゃがいも、とうもろこし、かぼちゃなど)を過剰に摂ると、血液の流れが悪くなり、むくみの原因となることがあります。
甘みがあって美味しい野菜ですが、量の食べ過ぎには気を付けましょう。
野菜だけを多く摂ると、タンパク質など他の栄養素が不足することがあります。
バランスの良い食事を心掛けて、野菜だけでお腹を満たすのではなく、炭水化物やたんぱく質も適度に摂取するようにしましょう。
生野菜を過剰に摂ると体が冷え、代謝が低下する恐れがあります。特に水分の多い、夏野菜に代表されるナス、トマト、きゅうりなどの摂取は注意が必要です。
にんじん・だいこん・ごぼうなどの根菜類や、ショウガ、ネギなどの野菜は体を温める効果が期待されるので、代謝を上げたい場合にはおすすめです。
高カリウムの野菜(いも類やトマトジュースなど)を過剰に摂ると、血中のカリウム濃度が高くなり、不整脈を引き起こすことがあるといわれています。
野菜の食べ過ぎってどのくらい?食べ過ぎないためにできる工夫紹介
野菜は健康に役立つ食品ですが、その摂取量にはバランスが重要ということがわかりましたね。
それでは、1日にどのくらいの野菜なら食べすぎにはならないのか?野菜の適切な摂取量について、生野菜と加熱野菜の両方を例にしてご紹介します。
1日に必要な野菜の量は、最大で350gが目安です。具体的には、生野菜では両手いっぱいで3杯分、加熱した野菜では片手いっぱいで3杯分が適量とされています。
生野菜と加熱野菜を組み合わせることで、栄養バランスの良い食事が可能になります。
生野菜にはドレッシングをかけることで、美味しく食べることができますよね。
しかし、野菜にたくさんのドレッシングをかけると、カロリーが増え、体重増加の原因になりがちです。ドレッシングは1回あたり大さじ1杯程度に抑えるか、カロリーが低いレモン果汁やビネガーを使うのが良いでしょう。
また、 野菜以外の他の食材もバランス良く摂ることが大切です。他の食材でお腹を満たすことで、野菜だけを摂りすぎるという事態を防ぐことができ、野菜だけでは不足しがちな栄養素を補い、より良い栄養バランスを保つことができます。
さいごに
野菜を食べ過ぎた場合のリスクと、食べ過ぎないために意識した方が良いことについてご紹介しました。
野菜を摂り過ぎると様々な問題が生じる可能性がありますので、適量を心掛けることが肝心です。
この記事でご紹介した野菜の1日の摂取量の目安や、ドレッシングの使用量に注意し、他の食材との組み合わせで栄養バランスを整えて、健康的な食事を心がけましょう。